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本品は、メノウを模したガラス製の大きな三角滴玉で、ローマ初期の代表的なビーズで大型です。研究書A Bead Timeline では、紀元前100年頃に小ぶりの類例、三角形の胎に横線紋や横線帯ビーズ、あるいは、滴型や細長楕円形で横線紋ビーズが10個ほど掲載され、別の研究書でも紀元後100-200年頃に、縞模様のモザイク・ビーズが掲載されています。前1C~後2Cか、もう少し後の4-5C頃のビーズです。
黒ガラスの大きな三角胎に白の横線を3本施し、中央の白線(帯)に用いた白ガラスの少量を胎上部に移し、上部に細い白の横線を巻いています。中央の白帯から伸びた細い白線の上に、上部で巻いた白線が重なり、制作手順が判明します。中央の表の白帯では、裏側より太めではっきりした白ガラスが用いられ、横に少量の緑も見えます(6枚め)。メノウに似せるためでしょうか、黄土色も加えられています。
下側には、白い線紋がキリリと胎に巻かれ、裏側では、白線は丁寧に真ん中で明確なV字形とされています。また、中央と下の帯では段差もなく白線が胎に埋められ、成形台(マーバー)の上で、下広がりの中空管玉を丁寧に押し付け平らにし、溝を残さない丁寧な細工です。
本品の底に見られる凹んだ横線は、下広がりの中空管玉を押し付けて生じた跡と考えらます。他のローマン・ビーズで、ときに見られる下広がりの中空ビーズが本品でも用いられ、ガラスは高価な素材で、中空にすれば、安価に提供できたといえます。
しかも、本品の底の横線には、粉状物質が付着し、金色に輝く銀化彩色が見られます。通常、銀化には1000年以上を要するとされ、本品でも銀化彩色が見られ、美を追求した職人の思いが、今日再現されています。
上部には紐通し孔があり、他のビーズとともに紐を通して連に編み、ネックレスとして使用と見なせます。紐通し孔つきの古いビーズ例は、エジプト新王国、18王朝末期から19王朝(前13C~前12C)頃の、大きな1つのアイ・ビーズでも、上部に大きな紐通し輪が見られます。
本品は、ほぼ2000年近くを経た大型三角ビーズで、紐通しの孔もあり、今日、金ネックレスのペンダント・トップとして御活用いただければ、約2000年を経た、類例を見ない装飾品として輝くと思われます。
サイズ 長さ 約21㍉ 幅(最大) 約9㍉ 孔径 約2㍉ 厚さ 約4ミリ
カテゴリーホビー・楽器・アート > 美術品・アンティーク・コレクション > その他商品の状態目立った傷や汚れなし発送元の地域東京都






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